理想の学校ってどんな学校でしょう? その1

子どもって、本当に一人一人とっても個性が強くてかわいいです。小学校で英語のボランティアなどして色々な子を見る度にしみじみそう思います。おしゃべりな子、恥ずかしがりな子、私が誰か確かめもせずに近づいてくる子、遠くからずーっと見ているけれど絶対に近づいて来ない子、とりあえず関心を引こうとする子、自分の世界に入ってて幸せな子。。。
音の問題や学校生活にちょっと困ってトマティスメソッドの導入を考える子たちも、一人一人個性的でかわいい子どもたち。
マティスに来るみんながマイペースで楽しく過ごせて気持ち良く卒業して行ける学校って、どんな学校なのかな、と考えてみました。

まず教室
教室内に大勢いてつねにざわざわしている場所は苦手な子が多いので、少人数の学校である事は譲れません。一クラス6人、、、8人、、、10人が限度かな。10人になったら補助の先生が付くくらいがいいですね。
そうすれば一人一人の様子は先生がきちんと把握できます。一人の子の問題に対処している間他の子が待たされているのも別な問題を生んでしまうので、うん、やはり最大10人、6人越えたら補助の先生付き、で決まりかな。
教室の大きさは普通教室の2/3の面積までは譲歩しますが、やはり1つの教室を半分にして使うのではなんとなく仕切りの壁が圧迫感。可能なら普通教室そのままで。広すぎると逆に落ちつかなくなる子もいるので、そこは注意です。
天井が高すぎると反響音や残響が聴き取りを阻害する事もあります。体育館での指示がとても通りにくい、または体育館に入る事すらイヤ、と言う子たちは、この辺に敏感な子たちです。音楽室みたいに防音/遮音の強い空間も音が急に響かなくなって気持ち悪さを感じる子たちがいます。真空パックされたみたいと言うか、空気が動かなくなったみたいな感じと言うか。ですので、教室はできるだけ普通の教室が良いですね。
床が絨毯だったらどうなのか、と言うのも考えた事はあります。衛生上の問題が出るけれど、聴覚が過敏気味の子たちにはちょっと楽かもしれませんね。

学習スタイルはどうでしょう? 
個別が良いですか? 習熟度別で分けますか? 普通授業にして毎日最後の時間を「今日の振り返りと宿題確認/実施」の時間にしてしまうと言うのも悪くないですね。帰ってから解らない事が出ないように、勉強は学校できちんと解るまでやってくれれば塾や家庭教師にお金を払う必要なくなりますものね。一人一人本人のニーズも親のリクエストも違うし学習スピードも違う、これって当たり前の事だと思うのですが、日本は集団性を重んじる分かですからなかなか理解してもらえませんね。プラスの方向でもマイナスの方向でも、はみ出る事に対して先生たちからの風当たりは妙に強いです。できる子たちも心を潰されてないか、心配してしまう時があります。
そう考えると、やっぱりある意味個別に近い指導が良いのかもしれませんね、特に国語、算数、理科、社会などの勉強的な科目はせいぜい3,4人ずつに分けて、そのかわり各々のレベルのMAXまで学ばせてもらう様にするのはどうかしら。
将来こんなの使わないじゃん、と思われるものは親と子と学校の三位一体で納得できればパス、と言うのが通じるのもいいですね。
息子の友だちは手が小さくて握力も弱かったので縦笛で無茶苦茶苦労していました。あの苦労って、将来の為に本当に必要かなあ? 頑張ってみんなに追いつく、みんなのジャマにならないようにする、と言う頑張りだけは手に入りそうですが。
私自身はとても走るのが遅かったので、全く走りたいとは思えず、小学校後半から運動会は風邪など引いてずる休みしていました。大人になってからある種の基礎体力が欠けていると自覚してそれはツケが回って来た感じでしたが、当時の自分としてはそんな辛い思いをしたいとは全然思えなかったです。私の母も薄々ずる休みと解っていたとは思いますが、母自身が子どもの頃虚弱だったので私にも無理して頑張れとは言わずにいてくれて助かりました。今でも感謝しています。

子どもたちの関係作り、マナー教育、人として大事な事、大人になる為に必要な事の教え方などについてはまた考えてから書きます。

今日は天気がいいですね、皆様良い一日を。