阪神大震災の日です

マティス神戸センターの皆様、三宮センターの皆様、全てのあの日そこにいた皆様、本当に信じられないような日だった事と思います。東京で、朝つけたテレビの画面に釘付けになり、そのままバスタオルを抱え込んで泣きながら丸一日テレビを見ていたあの日の事を私は忘れません。
あの地震で亡くなられた方々の魂に安寧を。
あの地震を経験した全ての人に心の安らぎを。

2012年のNPOトマティス聴覚・心理・発声ケア協会の歩み

2012年1月
港区NPO助成事業「母のための発声講座」「「聴覚が敏感な子どもたちのケアについて」講演会」平成22年度港区NPO助成事業パネル展 大人体験説明会 子ども1dayトマティス(トマティスメソッドを聴きながら遊ぶ1時間半)
2月
港区NPO助成事業「地震ケア 地震で不安定になっている気持ちと心を耳から緩める時間」大人体験説明会 子ども1dayトマティス(トマティスメソッドを聴きながら遊ぶ1時間半)
3月
小学校教諭向けトマティスメソッド体験説明会 港区NPO助成事業報告会 大人体験説明会 子ども1dayトマティス(トマティスメソッドを聴きながら遊ぶ1時間半) 以後毎月大人の説明会と子どもの1dayトマティスは継続して開催

5月
臨床心理士をお迎えして勉強会

8月
NPOちゅーりっぷ元気の会講演会「トマティスメソッドを紹介します」
9月
NPOエッジ訪問
10月
マティスメソッドのためのINPP勉強会
12月
港区立小学校養護教諭講演会「発達しょうがい児童の中に見られる聴覚過敏児童の存在とそのケアについて」


今まで何年か続けて来た働きが少しずつ広まって来た年でした。講演会で多くの方にメソッドを知ってもらえるのは本当に嬉しい事です。


また、地方の方からのお問い合わせの多い年でした。センターが近くにない地域から貸し出し機材に夜トレーニング依頼も多く、本来お顔を見せていただき聴覚チェックをさせていただいた上でのトレーニングではあるのですが、事情を考慮し、メール等でのやり取りと経過報告を頻繁に行なっていただく形で実施いたしました。

来年は出版物を出す年にいたします。より多くの困っている方の目と手に本が届き、トマティスメソッドを知ってもらえるよう、来年ものんびり頑張ります。

今年出会った全ての人に良い事がありますように。
来年出会う全ての人が幸せになれますように。

皆様、良いお年をお迎え下さい。

NPOマティス聴覚・心理・発声ケア協会

メリークリスマスそして良いお年を

マティス本社から季節の挨拶が届きました。皆様にも共有です。
一番下に、やっと日本語を入れてもらいました。日本語はマイナー言語ですし、国内のトマティスメソッドはまだまだ知名度が低いのですが、2013年は今まで以上に頑張って広めて行こうと思います。
マティスメソッドが日本に導入されたのは1993年。2013年は日本に於けるトマティスメソッド20周年の記念の年なのです。人間ならやっと成人、これから社会に出て働く事を考える時期ですね。
皆様メリークリスマス、そして良いお年をお迎え下さい。
三田センターは12/30まで開けています。新年は1/7からです。

室内にうるさい音源発見!!

先日から突然に自宅リビングで「ピー」と言う機械音が聴こえるようになりました。
ああコレが耳鳴りかあ、私ももうお年頃だなあ、など思いつつ、自分の聴覚トレーニングなどもやって緩和緩和と思っていたのですが!!
部屋の床に寝転がってストレッチをしていたら「ピー」の音、しかもはっきりと方向性を持って聴こえてきます。ん? こっち?? と音源を目指して進むとコンセント。刺さっているのは夫が新しくしたケータイの充電器と加湿器とパソコンの充電器。・・・1つずつ抜いてみました。パソコン充電器-変化無し、加湿器-変化無し、ケータイ充電器-音が消えた!!!!!!!!
耳鳴りではなく新しく音を発する機械がいつの間にか家に増えていた結果だった、と言う事にビックリの日でした。
聴覚過敏の皆様、聴覚過敏のお子様をお持ちの皆様、関わっている皆様、ぜひあなたの耳(と本人の耳)で普段生活する場所の音チェックを定期的に行なって下さい。
減らせる音刺激は減らし、あなた(と本人)の耳を守りましょう。

12/6の新聞から思う事

「発達しょうがい小中学生全国で推計61万人」と言う記事が毎日新聞に載りました。これで手厚くなる支援、広まる知識、無くなる偏見、と言う方向に進んで行くといいなあと本当に思っています。
自分の子どもがプラスであってもマイナスであっても「普通ではないかもしれない」と言う事実は、親にとって受け入れがたい時もあります。これを読まれている方の中にもその苦しみを乗り越えた方、まだ戦っている方、様々な方がいらっしゃる事と思います。子どもの成長はノンストップですので、親には立ち止まって考える時間も与えられません、走り続け、走りながら最良の道を探し続け、悩み、頑張り続けています。
まずご夫婦であったら、2人がチームとなってお互いの話を良く聴きあいましょう。一人で考えるより2人で一緒に考えましょう。助け合い、癒しあいましょう。片方が頑張りすぎて倒れてしまわないように、心が離れて行ってしまわないように。普通の子育てより、お父さんの出番は沢山です。仕事でお疲れの所大変だと言う事は百も承知でお願いします。奥様を大切にしてあげて下さい。奥様ももちろんご主人を大切にしてあげて下さいね。疲れているのはお互い様ですもの。
チームで1つの事業に立ち向かい乗り越える、これが結婚の醍醐味なんじゃないのかしら、とこの記事を読み、センターにいらっしゃる皆さんのお顔を思い浮かべながらしみじみ思ったので書いておく事にしました。

理想の学校ってどんな学校でしょう? その1

子どもって、本当に一人一人とっても個性が強くてかわいいです。小学校で英語のボランティアなどして色々な子を見る度にしみじみそう思います。おしゃべりな子、恥ずかしがりな子、私が誰か確かめもせずに近づいてくる子、遠くからずーっと見ているけれど絶対に近づいて来ない子、とりあえず関心を引こうとする子、自分の世界に入ってて幸せな子。。。
音の問題や学校生活にちょっと困ってトマティスメソッドの導入を考える子たちも、一人一人個性的でかわいい子どもたち。
マティスに来るみんながマイペースで楽しく過ごせて気持ち良く卒業して行ける学校って、どんな学校なのかな、と考えてみました。

まず教室
教室内に大勢いてつねにざわざわしている場所は苦手な子が多いので、少人数の学校である事は譲れません。一クラス6人、、、8人、、、10人が限度かな。10人になったら補助の先生が付くくらいがいいですね。
そうすれば一人一人の様子は先生がきちんと把握できます。一人の子の問題に対処している間他の子が待たされているのも別な問題を生んでしまうので、うん、やはり最大10人、6人越えたら補助の先生付き、で決まりかな。
教室の大きさは普通教室の2/3の面積までは譲歩しますが、やはり1つの教室を半分にして使うのではなんとなく仕切りの壁が圧迫感。可能なら普通教室そのままで。広すぎると逆に落ちつかなくなる子もいるので、そこは注意です。
天井が高すぎると反響音や残響が聴き取りを阻害する事もあります。体育館での指示がとても通りにくい、または体育館に入る事すらイヤ、と言う子たちは、この辺に敏感な子たちです。音楽室みたいに防音/遮音の強い空間も音が急に響かなくなって気持ち悪さを感じる子たちがいます。真空パックされたみたいと言うか、空気が動かなくなったみたいな感じと言うか。ですので、教室はできるだけ普通の教室が良いですね。
床が絨毯だったらどうなのか、と言うのも考えた事はあります。衛生上の問題が出るけれど、聴覚が過敏気味の子たちにはちょっと楽かもしれませんね。

学習スタイルはどうでしょう? 
個別が良いですか? 習熟度別で分けますか? 普通授業にして毎日最後の時間を「今日の振り返りと宿題確認/実施」の時間にしてしまうと言うのも悪くないですね。帰ってから解らない事が出ないように、勉強は学校できちんと解るまでやってくれれば塾や家庭教師にお金を払う必要なくなりますものね。一人一人本人のニーズも親のリクエストも違うし学習スピードも違う、これって当たり前の事だと思うのですが、日本は集団性を重んじる分かですからなかなか理解してもらえませんね。プラスの方向でもマイナスの方向でも、はみ出る事に対して先生たちからの風当たりは妙に強いです。できる子たちも心を潰されてないか、心配してしまう時があります。
そう考えると、やっぱりある意味個別に近い指導が良いのかもしれませんね、特に国語、算数、理科、社会などの勉強的な科目はせいぜい3,4人ずつに分けて、そのかわり各々のレベルのMAXまで学ばせてもらう様にするのはどうかしら。
将来こんなの使わないじゃん、と思われるものは親と子と学校の三位一体で納得できればパス、と言うのが通じるのもいいですね。
息子の友だちは手が小さくて握力も弱かったので縦笛で無茶苦茶苦労していました。あの苦労って、将来の為に本当に必要かなあ? 頑張ってみんなに追いつく、みんなのジャマにならないようにする、と言う頑張りだけは手に入りそうですが。
私自身はとても走るのが遅かったので、全く走りたいとは思えず、小学校後半から運動会は風邪など引いてずる休みしていました。大人になってからある種の基礎体力が欠けていると自覚してそれはツケが回って来た感じでしたが、当時の自分としてはそんな辛い思いをしたいとは全然思えなかったです。私の母も薄々ずる休みと解っていたとは思いますが、母自身が子どもの頃虚弱だったので私にも無理して頑張れとは言わずにいてくれて助かりました。今でも感謝しています。

子どもたちの関係作り、マナー教育、人として大事な事、大人になる為に必要な事の教え方などについてはまた考えてから書きます。

今日は天気がいいですね、皆様良い一日を。

支援級を見学して歩いています

区内中学校の支援級を、ご検討中のママたちと一緒に覗かせていただいてきました。昨日1校、今日も1校。
昨日のところはとても静かで落ちついた雰囲気が素敵でした。先生が6,7人の生徒さんたちに楽しく根気よく算数を教えておられて、とても和やかな雰囲気。広い教室ですので片側ではもう一人マンツーマンで同じ所を教えてもらっている子がいました。声の大きさ、触る時の力の強さなどのものさしが、パーテションの裏に貼ってあり、いつでも見て思い出せるようになっています。すてき。
今日のところは学校の建物がとても素敵でした。窓が多くて明るくて、地形に合わせた変形の廊下や教室はリズムがあって気持ちが楽しくなります。教室の生徒さんたち、国語の授業中でしたが自作の詩を披露したり、恥ずかしくなって先生に読んでもらったり、やっぱり発表を辞めたり、一人一人みんな違って自分のテンポで勉強を進めているようでした。
どこがベスト、と言う物は無くて、自分と自分の子供との相性なんでしょうね、先生に関しても、学校に関しても。
やはり実際に見てみないとどこが自分に居心地良く感じられるかはわからないものだなあ、と勉強させていただいています。