梅雨時の聴覚とケア

梅雨時に聴覚過敏が強くなる方もいらっしゃいます。
まず身体の中の水分代謝が滞りがちな時期ですので、暑いですけどすこし身体を動かして汗をかいて下さい。体内の水分代謝と聴覚は密接な関係があると私は思います。
また、気圧に敏感な方々でそれが聴覚への影響として出て来る方もいらっしゃいます。雨が降ると眠くなったりぼーっとしがちな方、いますよね。私もそうですので良く分かりますが、あれは無視しようとしても無駄な程強く大きな自然のエネルギーです。可能なら猫さんたちのように昼寝、仮眠、一休みを。
気持ちが鬱鬱する季節ですので、それだけで気分も聴覚もへとへとになる方もいらっしゃいます。たまにはお墓参りや神社仏閣教会へ。、聖堂のの静けさ、鐘の音、おりんの響き、線香などの香り、天井の高い空間に響く美しい音、水の滴る音…。音と香りと皮膚感覚からの刺激は過敏になってしまった聴覚に、とても大切な贈り物です。
さらによい方法があります。自分の声をきちんと聴く事です。こういう不調を起こしている時、自分の声を聴く姿勢もおろそかになっていて、今自分の身体と心がどこにいてどんな状態なのか、モニター出来なくなっている場合が多いようです。
テレビも消して、パソコンも閉じて、ゲームも、音の出る電気製品は1度お休みして、家の中を静かな場所にしましょう。家の中がうるさいなら、ちょっと公園にでもいきましょう。椅子にすわって、背中をゆったり伸ばして、静かに息を吸ったり吐いたりして下さい。呼吸法は世界中どこの瞑想方法を探しても必ず出てくる大切なカギです。心身を整え、五感を整えます。ゆっくり吸って、少し留めて、ゆっくり吐いて、また少し留めて、2分くらい繰り返してみましょう。ゆっくりゆっくり、息の出入りはあなたの身体を内側からマッサージしてくれます。たかが2分、されど2分。終わりましたか? お疲れさまです。ゆっくり周囲の音に気持ちを向けてみましょう。いつもより音に対して感覚がよくなっていませんか?
そうしたら自分に声をかけてあげて下さい「おつかれさま」「けっこう、かわるもんだねえ」「まいにちごくろうさま」「くたびれてるんだよねえ」「なかなかわかってもらえないよねえ」…。自分と、自分の声を使って会話です。自分の耳でその声を聞いてあげて下さい。よわよわしいですか? かたいかんじですか? かなしそうですか? つらそうですか? 自分にしか吐けない本音の声です。SOSになっていたら、気付いてあげて下さい。誰よりも大切なあなた自身の声ですから。
当たり前に存在していると思っていたあなた自身との新しい出会いです。何度も何度もささやいて、聞いてあげて下さい。一番親身になって聞いてくれますよ。