書籍「聴覚過敏」について


聴覚過敏、というズバリなタイトルの本を見つけました。
大学の教科書レベルの本ですので、今苦しんでおられる方にオススメと言うタイプの本ではありませんが、興味深い研究が幾つも掲載されております。
その中の1つに「自閉症の診断を受けている方々は、音の聞こえ始めからうるさくて我慢できないと感じるまでのボリューム差が一般の人よりも少ない」と言うのがありました!!
私たちトマティスカウンセラーは実感として感じていたのですが、音って、聴こえないくらい小さい音からやっと聴こえるくらいの音、そしてどんどんボリュームを上げて行くとうるさいと感じる大きさになりますよね。この「やっと聴こえる」ボリュームから「うるさいと感じる」ボリュームまで、つまり「心地よく聴けるボリュームの範囲が、自閉症の人たちは一般の人たちより狭い」んです。
聴覚過敏と言うと、カンタンなイメージですと他の人よりボリューム大で聴かされている状態、を指しますが、この「心地よく聴ける範囲が狭い」と言う事であれば、良く耳にする「…でも自分の声は大きいんです」「…でもゲームの音は大きくても平気なんです」「…でも好きな事なら大丈夫みたいなんです」と言う保護者の皆さんの「???」も理解できます。だって聴覚って、心理状態で大きく変化してしまう感覚です。嫌な音だと小さくてもイヤ、って感覚、ありませんでしたか皆さん。
音から来るパニックの仕組みも、これと関係あるな、と思いながら読み進んでいます。