難聴の方のトレーニングについて

先日いらしたクライアントさんの事です。
小さい頃に難聴となり長い間補聴器を使って生活している20代半ばの男性、聴覚の改善を目的としてトレーニングを去年の9月にスタート。3ヶ月ほどでトレーニングを大体終えて、お仕事が忙しくなって来られなくなっていたので、久しぶりに聴覚チェックとお話しを聴かせていただきました。
ご自宅に持ち帰ってトレーニングできる機器がNPOにはありますので、寝る時にほぼ毎日聴いていただき、半月に一度ほど聴覚チェックに来ていただいて。
補聴器を外せるようになるのか、と言われればそこまでは改善できなかったのですが、ゆっくりゆったりトレーニングしていただく内に、まずほとんど聴こえていなかった骨導音が少しずつ聴こえるようになり、気導音の聴こえも以前より小さい音で聴こえるようになって行きました。
そして先日、初回の聴覚チェックから丸一年ぶり、最後のチェックから9ヶ月ぶりに聴覚チェックをしたのですが、その時に会社で実施した健康診断の結果を持って来て下さいました。
聴覚検査、補聴器使用でE段階からC段階へグレードアップ!! 前年、前前年の結果が並んでいて、前年は補聴器を新しくしたのに前前年と変化がなかったけれど、今年は変わったんです、と、元々奥ゆかしい方なのですがとてもとても嬉しそうでした。
実際に仕事中などの聴こえに変化はあったのかどうか伺ってみた所、以前はやはり聴こえにくさを常々感じていて聴き取りに苦労していたのだが、最近は必要な情報が拾いやすくて以前より楽です、と楽しそうにお話しして下さいました。
よかったなあ、と思います。
彼を連れて来てくれたお母様も本当に喜んでくれているだろうと思うと、更によかったなあ、と。