広い意味での「教育マンガ」その1 「とめはねっ!」小学館

私はマンガから生きる意味とか人生についてとか人生を楽しむコツとか色々学んだので、息子にもその時々で必要だったりちょうどよいと思われる作品をチョイスして時々与えています。
今日はそんな中から一つご紹介。
「とめはねっ!」作者/河合克敏 小学館。お習字を習い始めた3年生以降にぴったりな作品です。
つぶれそうな高校の書道部が舞台。この部をつぶさないために、と帰国子女の男の子と柔道部で優勝しちゃうような女の子が無理矢理連れて来られて書道を始めますが、初めて見れば面白い、へぇへぇへぇぇぇぇぇぇぇぇ、と感心しながらなんだか楽しくなって行き、様々なパフォーマンス、大会、研修などを経験して行くのです。分かりやすいライバルあり(部長の女の子が双子で、もう一人は書道で有名な高校にいる)、淡い恋有り(少女マンガと違ってチューなど親が心配するような描写はなしですご安心を)、楽しい高校生活の見本みたいな作品です。
書道マンガだから当然書道のノウハウが入ってて、大人もいい勉強。
そして登場人物たちの書の作品は、実際に高校の書道部に書いてもらったり、若い作家さんたちに書いてもらったりと、書道を楽しんでる人たちのもので、なんとなくそのパッションみたいなものが伝わってきます。親が読んでて楽しいから、子どもにも渡せる作品です。
「読み通せ」「感動しろ」「参考にして習字をがんばれ」ではなく、「こんな風に楽しんでる人たちもいるんだよ」と言う形でちらちらっとかいま見せてあげられれば、それで充分。食いついてきたら、もっと読ませてあげれば良いですね。7巻まで出ています。
たまにはどうですか? 自分のために読書(マンガ)の時間。