花咲く5月の



鳥皆歌えば 私の胸は思いに燃える

シューマンか誰かの歌曲にありましたが、5月、木の芽時。感受性豊かな子たちには、ふとアンニュイな気持ちになったり、訳も無く涙ぐんでみたり、感情の揺れやすい時期です。
先日来たR君も、聴覚チェックの時にふと涙を。本人に尋ねても「大丈夫です」と言ってくれましたが。
ウチの息子もなんとなく落ちつかなげで、会話も弾まず、心ここにあらず。
以前来ていたMさんも、この時期は寝る時に必ず泣いてしまう、とお母様が話していました。
この原因って、何でしょう?

内的なホルモンバランスの変化を感じているのかもしれません。
季節が変わりゆく事を本当に実感しているのかもしれません。
春の持つ本来のエネルギーに自然に反応しているのかもしれません。

聴覚だけではなく、様々な感覚の一つ一つが人間一人一人大きく異なります。
大人は言葉と温度くらいでしか感じていない本当の「春」を、子どもたちは圧倒的なパワーとして感じているのかもしれません。

そんな風に感じられる事は、豊かさだなあ、と思います。
なかなか眠ってくれない子どもたちに親はへとへとになってしまっていますけれども