親と子どもがニコニコしていられる事

先日お会いしたTちゃんは特別支援級に通っています。
「ほんの少し知的しょうがいがあります」とママから聴いていましたが、なんともハキハキと元気で可愛い女の子。
本当ですか? とどうしても気になってお尋ねしましたところ、自分の興味のある事からなかなか離れられないとか、言葉の裏を上手に読めないのでコミュニケーションがむずかしい時があるので普通級は難しいかもしれないと思って特別支援級を選択した、との事。
うーん、それは確かに学校生活を上手く乗り切るにはつらい所だけれど、人間としてはとても良い人なのではないのだろうか、と思う私。そして彼女ののびやかさを見せてもらって、これはお母さんの一つの素晴らしい選択だったんだなと思いました。彼女が普通級に入ったらどうだったんだろうか? 今よりちょっと窮屈だった可能性もあるかもしれないな、と。

大好きな事に夢中になってずーっとその事をやっていて楽しい日々を過ごせる、と言うのは、作家の人とか工芸関係の職人さんなどにバッチリ向いています。クリエイティブの部分が強いかどうかで作家か職人かと別れますが。

みんなが同じ必要はない、と思います。
でも本人が楽しく生きられていて自分の生活や自分自身にブライドを持てるようになる事は大事だなと思います。
それはしょうがいがあってもなくても一緒です。
受験で燃え尽きちゃったりしてる子ども、ひどい言葉で人を傷つけても平気だったりする子ども、何やっててもくたびれてたり退屈だったりする子どもって、よく考えると変。
ものすごく大変な人生を強いられてる、何のために?

けれど日本ではまだまだ「はみ出す子」には風当たりが強いです。受験があるからなのかなあ、先生たちの忙しすぎる事に問題があるのかなあ、教育の目的がそもそもそこにあるのかなあ?

みんなちがってみんないい、と金子みすずの言葉の様に教育全体がなってくれればいいのにね。